2012年7月27日金曜日

註=ズボンとパンツの考察

昨日は酔っぱらって電車からケータイで投稿であった。
今日は続報というか詳報というか、Part2。

何度か仕事でプロジェクトを組み、チームT○○と呼ぶメンバーで暑気払いをやろうということになった。言い出しっぺは親分のTである。T君は若干33歳のバリバリのディレクター。これにW君とSさんOさんと筆者の計5名。「神宮外苑の森のビアガーデン」は大手外食企業が経営する都心部のビアガーデン。森林浴を兼ねながら夕刻から飲む冷たいビール、食べ放題のBBQは一度ならず二度行きたくなるのは必至。
毎年人気があるのは知っていたけれど、待ち合わせの6:30に来てみればすでに1,000人収容の客席は満杯、90分待ちなんである。仕方なく鼻孔を思い切り広げて、風に乗って漂ってくる肉の焦げるニオイを肴に、立ち飲みのビールを一杯だけぐびりとやって、代々木のT君の行きつけの店へ。

Docomo代々木ビル3階にある、鹿児島料理の居酒屋である。昔から何度も来ていて肴のその旨さは立証済み。そこのテラス席で乾杯。BBQメニューを選択し一同ワイガヤの酒宴に突入したわけである。スーパードライはあまり好きではないけれど、普段から発泡酒に慣れ切ったカラダと脳には、モノホンのビール飲み放題に感激してしまうのであった。脳の中にある「ビール神経中枢」をビリビリ刺激しちゃうんである。酒宴の話題は多岐に渡る。オトコであるご同輩なら頷けるであろう、1.仕事の話 2.昔の話 3.時事の話 4.そこにいない人の話 5.そしてオトコにとってのオンナに関する話....。

トイレから帰ってきたOさんが言った。
「トイレでゲ〜ゲ〜やってる若いサラリーマンがいた。それを介抱してる仲間の男の子がなんと....」えっ、何?
なんとゲ○の仕方が分らず、スマホ使ってウィキペディアで調べてるというのだ。「口に指を突っ込んで、ウンヌン....か」とのこと。
世も末である。

こちらではその話に大笑いしながら、ビールがすすむ。「ごはんがススムくん」というキムチがあるが、ビールがすすむのはBBQなんであった。ほどなく筆者もトイレタイム。惨状を目の当たりにしたら嫌だなあと思いつつトイレへ行ってみた。
小用をたしながら振り返るといたいた、例の若者が。洗面器を両手で抱えながら「うえ〜、おぇ〜」などと苦しげな声で咆哮していたんである。見れば気分が悪いものの、出すものが出てこなくて苦しんでいる様子。幸い惨状には至ってなかった。
歳の頃は20代前半だろうか?今流行(はやり)の白シャツに黒の細身のズボン(※下記)。靴は魔法使いの魔女が履くような先のとんがった黒い革靴。頭は茶髪、ムースでツンツンにしている、いかにも今風の若者サラリーマン的風貌である。流行の個性を演出しようとして逆に埋没しちゃってるヤツ。IT企業あたりにいがちなマニュアル坊やかなと思った。

(※筆者註=昭和オヤジである筆者はズボンのことをどうしてもズボンと言ってしまうんである。キョウビはズボンのことをパンツと表現するのであることは百も承知だが、例えばTVで司会者が、登場してきたゲストの女優を評して「今日の優香さんは白いパンツをはいてセクシーですねえ」などと言おうものなら、オトコとしては全然違う想像をしてしまうわけで。パンツと言えばあくまであのパンツを指すのであり、ズボンはどこまでいってもズボン以外のナニものでもないのだ、なんである)

さて手を洗ったあと筆者、そのぴちぴちズボンのリーマン君の細い肩をたたいて声を掛けたんである。
「大丈夫か?苦しいよな。出るなら出したほうが楽になるぞ。でもどうしても出ないなら一旦みんなのいる席に戻って、そこで30分くらい眠っちゃえばいいよ。起きたら気分もスッキリするかもしれないよ」
二十歳のころ銀座のバーでバイトをしていた筆者は、閉店間際20代の客がトイレで酩酊泥酔昏倒意識を失っているのを発見し、急性アルコール中毒と判断して119番に電話し救急車を呼んだ経験がある。一緒に来ていた仲間は知らんぷりで飲んでいた。ハタチのバイトくんは年上であり客でもあるその連中に向かって「てめえら、それでも仲間かっ!とっとと帰れっ!」と大声で罵倒した。店長からは何もおとがめなしだった。(結構ワイルドだろ〜?)
その後終電間際まで洗面ボウルにまき散らされた客のゲ○をすくい取り、スッポンスッポンして洗い流し(もっとワイルドだろ〜?)、疲れ果てて6畳のアパートへ帰ったんであった。

予想に反して返ってきた返事は以外としっかりしていた。
「あざ〜ス。すいあせぇ〜ん......ありやとうございあぁ〜すぅ〜....」
ちゃんと挨拶出来るじゃないか。
今日びの若者、世も末と思ったけれど、案外そうでもないかもしれない。
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