2013年3月4日月曜日

少年野球サブウェイシリーズ

ニューヨーク・ヤンキースとニューヨーク・メッツの対戦のことを俗に「サブウェイシリーズ」と称するのは、大リーグファンならずとも万人(ばんにん)の知るところである。ヤンキースもメッツも本拠地が同じニューヨークで、地下鉄で結ばれておりお隣さん同士のライバル対決と言うところから付いた呼称である。
遠く離れたファーイースト・ニッポン、神奈川県川崎市宮前区、しかも少年野球においてこれが実現しちゃうんである。

我が宮前少年野球における「オープン戦」とも言えるのが「グリーンカップ大会」
土曜の第四公園スタジアムには早春の早朝にもかかわらず10万人の観客が詰めかけた。午前中に組まれたカードは2試合。「鷺沼ヤングホークスVS富士見台ウルフ少年野球クラブ」と我々の「有馬子ども会VS有馬フレンズ」宮前21チームの中でもこの4チームは全て東急田園都市線鷺沼・宮前平駅を利用するし、鷺沼小・富士見台小、西有馬小・有馬小を本拠とする学区が隣接しているのだ。ヤングホークスもウルフも、アリコもフレンズも永遠のライバルであり盟友とも言える仲なんである。クジ引きの偶然の妙であろうか。この偶然の確率を計算するには、円周率の計算をスパコン「京(けい)」にさせるほどと同様の時間と労力を必要とするので、筆者はやらない。....てゆーか、出来ない。

さて第一試合は「鷺沼ヤングホークスVS富士見台ウルフ少年野球クラブ」
宮前きってのマンモスセレブチーム同士の豪華なカードである。Queens繋がりでウルフのImanishiさんと談笑しながら観戦。ウルフ二番手ピッチャーには息子のImanishiくんが登板。パパそっくりの美男子である。対してヤングの一塁手は少女野球Queensの今季主将であるHimari。ママそっくりの超可愛い子である。こんな対戦も楽しい。Imanishiくんの投球フォームは初動の体重移動がしっかり出来ていて、ボールに体重のチカラを乗せた力強い球を放っていたのが印象に残る。対してHimariは一塁ベースとの、これ以上ないと言うくらいのミリ単位の絶妙な距離感を保って守備位置についていたのには驚いた。こんなところで非凡な才能を垣間見たのは、おそらく筆者くらいのものであろう。
結果は名将Ogasawaraさん率いるウルフの快勝であった。

次は我がフレンズの試合である。
これもサブウェイシリーズである。両チームとも卒業すれば同じ有馬中学校に進学する仲間だ。今年から試合前円陣を組んで「お〜〜〜っ!」と雄叫びを発するフレンズ。あとで知ったことだが、このアイディアは指導者がやれと指導したのではなく、子どもら自らがやると言い出したのだそうだ。
但しまだ日が浅いせいか、この絵はまるで日本昔話浦島太郎の序盤で登場する、寄ってたかって「亀をいじめる」村の子どもたちのように見えなくもない。思わず苦笑する筆者。

試合前のシートノックを見れば、ほぼほぼチームの力の差は解るというもの。これは野球指導者なら誰もが理解出来る感覚。うちはいつにも増してポロポロのテイタラクを露呈し、アリコは予想以上のしっかりしたシートノックを見せていた。今季かなり上位を狙えるという噂は本物と感じた。(※事実、これを書いている3/3日曜深夜時点、アリコがウルフに勝ったんである)
試合はアリコの快勝というべきかむしろ圧勝というべきか。7:1でフレンズの惨敗というべきか惜敗というべきか...。やはりここは「言葉のチョイス」としては「圧勝と惨敗」を選択して間違いないであろう。初回裏アリコの4番Hamazakiくんが先頭打者ランナーを3塁に置いて2死からの2球目を振り抜いた打球は、ホームランアーチストと称された往年の田淵クンを彷彿とさせる弧を描いて、センターオーバーのツーランホームラン。Aチームにとっては狭い第四公園スタジアムで本塁打が出やすいのは当然だけれど、それにしても滞空時間の長い見事な一打であった。スコアラー筆者も含め、一瞬ベンチがフリーズしてしまった。


そのHくんと二番手Tくんに散発3安打に押さえられてしまったウチ、本塁打1、二塁打3、単打2のアリコとの差は歴然。かつては強豪フレンズが弱小アリコを徹底的に打ちのめしていた連戦連勝の輝かしい歴史があるが、それも今は昔。近年は逆転現象著しい。であるからしてライバル、アリコにだけは負けたくないという思いを抱くのは、筆者を含め過去の栄光を知る者の忸怩(じくじ)たる思いなんである。
それでも我々指導者は数少ない持っている「駒」だけで全力を尽くすしかない。
「隣りの芝生は青い」と思っているうちは、強くなれないのである。

次回ブログ予告。
今日、日曜に行われた南部リーグ恒例、7チーム6年生だけのオールスター懇親試合のレポートは次回のお楽しみなんである(^-^)/
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