2013年10月23日水曜日

大快挙!Vol.2

Queens3冠達成の興奮も冷めやらぬうちに、次の試合のウグイス嬢のアナウンスが場内に響き渡った。川少連6年生連合チームの決勝戦である。これは今年の川崎市でのNo.1の区を決する戦いと言える。例年宮前クラブを率いるは名将Matsui監督。今までこの大会では数々の名勝負を演じてきた代表監督である。

最初に断っておきたい。試合が始まって間もなく....、「Tさん、メシ行こうよ」と言われ、等々力近くの飲食店へ出撃してしまったんである。水を差すようで申し訳ないが、序盤の攻撃を除いてほとんど観戦していないのだった。うっかり八兵衛または敵前逃亡または職務放棄と言われても致し方ない。誹謗中傷は甘んじて受けちゃう俺なのだ。なんか文句ある?居直り強盗も甚だしいか(^-^)
更に言えば周囲から聞き及んだ断片的な情報を元に、曖昧模糊とした記述で試合詳報は書けないし、悪くすれば誤った内容で人心を惑わす火種を撒くことになりかねない。ゆえに結果だけの報告としたい。

恐ろしいほどの投手戦であった。クラブのエースはレッドパワーズのTsukamoto君。連合に入り急成長を遂げた選手だ。このままドラフト会議でドラ1で指名されるんじゃないかってくらいの見事なピッチング。緊迫の接戦だった。野球は5:3あたりが面白いと言われるけれど、緊迫のゼロ行進、無失点の投手戦は玄人好みの醍醐味がある。ただ投手戦と見るか貧打戦と見るかは紙一重であるけれど。最終回にはクラブ主将グリーンズのYoshikura君が締めた。シリーズMVPレッドソックスの上原に匹敵するクローザーとなった。
結果はなんと1:0での辛勝であった。接戦を制するチームは真に強いチームだとも言われる。特に上位での対戦となればなおさらだ。今年も川崎No.1となった宮前クラブの子どもたちの頑張りに惜しみない拍手を送りたい。

さて時系列は若干歪むけれど、先のQueens戦の途中から大師球場で熱戦を繰り広げている5年連合、宮前ヤンキースJrから続々と戦況報告がはいる。主に5年連合代表のKasaharaさんへの情報だった。FBだかLINEだかツイッターだか知らないが氏はブツクサ言いながらも嬉しそうにスマホで返していた。さて5年連合の結果は...。
これまた1:4のビハインドから5:4のドラマチックな大逆転劇を演じての優勝だった。

続く最終戦は満を持して川崎No.1を決める単独チームの決勝戦である。
宮前代表は富士見台ウルフ。毎年大柄な選手はいないのに、試合が終わってみればウルフが勝っていた、なんていう試合展開が多い。子どもたち一人ひとりが野球をよく知っているチームである。
ウルフのエースはイケメンSugita君。何やら周囲の女子たちにワサワサ密かに噂されているほどのモテ男なんである。
対して相手チームエースは嘘だろってゆーくらいの堂々たる体躯の本格派豪速球投手であった。


宮前クラブの試合が終わりこれを観ずに帰宅した人は一生悔やまれる損をしたはずだ。球史に残る名勝負であった。最終回を終えて1:1のこちらも拮抗した接戦なのだった。
決勝戦では珍しくないいわゆる「特別ルール」での延長戦。学童野球では9回まで続けられる。

延長8回表を無死満塁から無得点で終えてしまった相手チーム。これも以外と良くありうることだ。観ていて落胆の色が隠せないほどだった。当然後攻のウルフサイドや宮前応援団席からは「勝った!」の安堵感が漂っていたはず。筆者は違った。魔物が棲むのは甲子園だけじゃないのだ。息子が野球をやっていた頃、現役フレンズオヤジコーチの時に神奈川県大会決勝で延長9回まで行き涙を呑んだ経験があったからだった。
圧巻はこの場面。
その裏無死満塁から打席に立った打者に対し、ベンチは当然スクイズを選択するものと思っていた。たったの1点を取れば勝ちなんである。強攻策に出ると最悪はホームゲッツーで一挙に分が悪くなる。確実にたったの1点奪取すればゲームセットの場面。しかし特別ルールでは結果を気にせず打球を強く叩けという、フレンズ代表Yanagisawaさんの論理も頭をよぎる。吉と出るか凶と出るか、ここにも魔物はいるのか?

ウルフ打者のバットが火を噴いた。
超前進守備への強烈なライトライナーで1死、ライトから瞬時にファーストへ送球されて1塁走者が戻りきれず1塁ホースアウトで2死、一瞬の間があって、ファーストはボールをセカンドへ転送、一気にスタートを切っていた2塁走者はヘッドスライディングで帰塁するも間に合わず3死.......。あっと言う間のトリプルプレーの完成である。
特別延長戦でのトリプルプレーというのを初めて見た。トリプルプレー自体、少年野球ではありがちだとは言うものの、数年に一度しかお目にかかれないものだ。過去の記憶が正しければフレンズで一、二度やられた経験がある。しかし特別延長でこんな光景を見るとは想像もしなかった。
宮前の応援という立場を忘れ、呆然とする筆者であった。

結果は9回の死闘を終えて3失点に2得点であと僅かに1点及ばず、トータル5:4での惜敗。
試合終了後、ベンチ前で膝からくず折れて号泣する子どもたち。
金メダルは失ったけれど、キミたちの心には大きな勲章が宿ったはずだ。
※集合写真は一部連盟HPからと宮前クラブSugiokaさんからの提供。
※執筆に当たっては一部連盟Nishumuraさんからの情報提供。
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