2015年3月25日水曜日

ブロガーとスコアラー

日曜は春季大会なんであった。第三試合のサンダースVSイーグルスのカードは決着が付かず特別延長に突入、表裏でも1得点ずつの大接戦、更に再度の延長で雌雄を決したのは強豪サンダースなんであった。「胃が痛くなる」とはこのこと。さすがの百戦錬磨のMatsui監督やベテランスコアラーのTsudaさんも、パンシロンをぱんぱんぱんと鯨飲したに違いない。しかも2戦連続の特別延長戦...。昨年のQueensを思いだした。

さてさて、第四試合は我が有馬フレンズVS野川台フォルコンズ。これを決めればベスト4、準決勝への切符を手にすることが出来る。積年の思いが少しずつ現実味を帯びてきた。ここで負けるわけにはいかぬ。しかし相手は難敵でもありながら、フレンズとは大人同士も仲の良い知人も多いフォルコンズなんである。
先発FRはRuiYui、FOはSatohくんWatanabeくんのバッテリー。

1回表FOの先攻、先頭打者Noguchiくんは粘った末の6球目を三遊間を破る安打で出塁、3番ショートゴロ失策の間に三塁へ進塁、4番Ueshimaくんのタイムリー単打で先取点。FRは立ち上がり少し緊張ぎみであったことは否めない。しかし最小失点で終えたことは全然問題ないわけで。

ここでいきなり話は逸れる。
筆者スコアラーで同時にカメラを構えて写真を撮っているのはご周知のとおり。1回表終了時に投球数などをカウントしていると、いきなりグランド審判以外の審判団の方から注意を受けた。
「ベンチにカメラを持ち込んではいけませんので」と.........。

一瞬カーッと頭に血が上った。注意を受けたことに対してではない。瞬時に思ったことは「じゃあ、少年野球「晴耕雨読」BLOGはもうおしまいだ。もうブログを書くなと言われたに等しい」と。これからの人生を「晴耕雨読」を閉鎖して、いちスコアラーとして余生を過ごすことになるのだろうか。或いはブロガーとしての使命を全うするならば、スコアラーを捨てることになる。二者択一を迫られることになった。
これは決して大袈裟なことではない。筆者にとっては大問題なんである。
この「晴耕雨読」はベンチに入りスコアを付けながら写真を撮って、後日文章を書くことで他の少年野球ブログと一線を画していると自負する。更にスコアラーをやらずに写真だけ撮ってブログをあとで書くのは臨場感が違ってくるし、筆者の文章に入り込むテンションも変わるんである。
但しスコアラーをやらずにグランドを徘徊する利点もある。自由な発想でグランドのいろんな角度から撮影が出来るし、子どもの表情もバラエティーに富む写真が撮れる。打者の姿もベンチからでは同じパターンしか撮れずに限定される。例えば三塁側ベンチからは左打者の表情は撮れるが、右打者は背中しか撮れないというジレンマに陥るわけで。ベンチを離れれば自由自在のアングルで撮れることになる。
しかしあとから書く文章はベンチ入りしたほうが圧倒的に詳細が蘇るものなんである。

もうちょっと書かせて欲しい。
今季F1ではマクラーレンホンダが復活した。エンジンは日本が世界に誇るHONDA、シャーシ本体はイギリスマクラーレンなんである。「晴耕雨読」をこれになぞらえば、エンジンは文章、車体は写真なんである。スコアラーを優先するならば写真は撮れない。ブログでは文章のみの味けないものとなる。鈴鹿をエンジンだけが疾走するF1マシンなんて想像もつかないわけで。

もうちょっと書かせて欲しいPART2。
少年野球におけるルール適用の許容範囲。昨年試合前に連盟副会長のKasaharaさんから指摘を受けたことがある。「テッシー、サングラスダメよ〜」理由は分らないけれど、想像するには万一打球がベンチに飛び込んできたら、或いは守備の子どもが打球を追ってベンチに飛び込んできて衝突しサングラスが破損して子どもに危害が及ぶ可能性....。更に想像だがベンチにサングラスをかけた大人がいたら子どもにとっては威嚇行為に映るかもしれない。健全な少年野球としては真っ当な理由と納得した次第。筆者は強い日差しに目が極端に弱いのでサングラスをかけるのであるが、グランドから瞬時に目をスコアブックに転じると白い紙面がしばらくの間見えなくなるし、その間にも試合は展開していくし。更に真夏の炎天下は涙がとろとろ出てくるんである。出来ることならば、ベンチスタッフのサングラス着用についてはその正当な理由を大会申告して認めてもらいたいと思う。ミラー系のスポーツグラスは論外であるが、薄い色のものに限り良しとするとか。昨年それもあってAmazonで薄いサングラスを購入したんであるが。そうなると今度は薄いと濃いの境界線はどうするという話になっちゃうんだろうな。(※補足:医療上の理由での色付きの眼鏡なら、連盟本部と相手チームの了承があればOKである)
これも例の「競技者必携」に準じた措置になるのだろうか。何もかも少年野球といえども厳格な高校野球並みのルール適用が果たして良いことなのだろうかという微かな抵抗心はあるものの、規則は規則、ルールは守らねばならない。子どもに野球のルールを教えている立場なのに、指導者の大人がルールを遵守出来ないようでは指導者の資格はないであろう。
あれ?、近年高校野球選手のリストバンドやサングラス着用は解禁になったではないか。
カメラも例えばベンチの椅子に腰掛けての撮影は禁止として、そのベンチ内の椅子の後ろに立っての撮影に限り許可するとか出来ないのだろうか。そうなればなったで、またローカルルールの細則を規定しなければならず、面倒なのだろうけれど。このブログで連盟広報的な業務も兼務しているビミョーな立場もある。

なにはともあれ、今後の筆者のブロガーかスコアラーかの選択肢はみなさんが思う以上に深刻な事態なんである。二足のわらじのどちらを履くべきか、今後の身の振り方に大きく関わることなんである。熟慮黙考を要したい....。10数年前筆者がOBコーチとしてスコアラーをやろうと自ら志願したのには、それなりのポリシーがあってのことだったし、チーム事情もありスコアラーをそう簡単には降りるわけにもいかない。

おっといけない閑話休題。
2回裏この伏兵二人がやってくれた。5,6番のShohgo、Taichiが共にセンターオーバーの2塁打を連打してくれた。早春の青空に白い糸がしゅっと引かれたような快音であった。早い回に同点に追いついたことは試合の流れをこちらに引き寄せる大きな要因となる。
3回にはFRが逆転に成功、1:2とゲームをひっくり返した。
更に4回はビッグイニング(と言ってもささやかなものであるが)となった。四球、失策、内野安打、送りバントがらみの5得点。一気に1:7とする。



伝統の縦縞ユニフォームを着て29番を背負ってのベンチ入りするTomiokaコーチは、もうこのあと2試合しかない。Ayuto、Kurumi、Fuugaもそうだ。勢い筆者のレンズは彼らに向けることになる。ボールボーイ、ボールガールを健気に務めるFuugaとKurumi。真剣な眼差しのAyuto。そのへんの話は次回である。

さすがはWatanabe監督率いるフォルコンズである。最後まで諦めない気持ちが最終回の攻撃に現れた。3番Watanabeくんのタイムリー二塁打により1点を返され2:7。しかしここまでの、万事休すのフォルコンズなんであった。
試合後はラグビーで言うところの「ノーサイド」。互いに大人たちが悲喜こもごもの歓談に花が咲く。こういうところが高校野球やプロにはない少年野球ならではの良いところなんであると、筆者は思う。
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