2015年9月25日金曜日

野球のトビラ

やっとオレンジボール大会2回戦目なんである。といってもこれはブログ上の話で、現実的には先のシルバーウィークですでに4戦終わっているわけで、いかにブログが追いついていないかの証である。連合系のネタもあったりするけれど、この分では日の目を見ずに倉庫の奥深くに収納されちゃう懸念もあったりして、なんである。
そんな言い訳を書いてる暇があればとっととブログを書け、と激高される貴兄、今日は短いブログになっちゃうのだ。だから、少し前フリで水増しの策を弄する筆者なんである。1ページいくらの契約フリーライターなら、編集者に速攻ぶっ飛ばされるに違いない。

さて、2回戦は宮前平小学校ドーム。対するは強豪向丘サンダース。兄貴たちのチームはこの秋の川崎市大会へ単独チームとして参戦が決まっている、宮前でも屈指の強豪なんである。3年以下のオレンジを率いるはSatoh監督。
筆者はスコアラーなのでこの僅かな時間にしか写真が撮れないわけで、写真がない分ブログも短くなっちゃうんである。試合前のシートノック。監督Itohがシートノックの最後の華とも言えるキャッチャーフライを上げる。高々と上がったボールを追って天を仰ぎながらヨロヨロと歩みだすのは、Aチーム眠れるアジアの大砲Hajimeの弟Hideakiだった。しかし、写真をご覧あれ。ボールは全然ちゃうところに落下したんであった。苦笑するItohくん。のっけから笑いが渦巻く幕開けとなった。

ここですぐに試合には突入しない。もっと素敵な写真が撮れちゃったんであるからして。またしても本文に入らないこの文章。筆者が契約フリーライターなら、編集者に速攻絞め殺されるに違いない。サンダースのシートノックが始まった。ベンチでカメラをしまいかけた筆者の琴線に触れる子が目に留まったのだった。
なんちゅう可愛らしさ!しゃがんだ姿はヘルメットの3倍くらいしかなく、ヘルメットぎりぎりの視界を確保して、ちょっと顎を上にして遠くを見ている姿はなんとも可愛いではないか。フレンズの2年生女子のAnjuがしきりに「ちっちゃ!可愛い〜」を連発していた。世界で最も権威のある報道写真に贈られるピューリッツアー賞も夢ではないと思うほどの瞬間を捉えた一枚なんでる。自画自賛...というか素材の良さに感謝。

サンダース+写真と言えば、もちろんTakahashiさん。少年野球写真を撮り続けて20数年の超ベテランなんである。ベンチから筆者のコンデジNikonP100でそのカメラを撮ってみた。左上がノーマル標準での遠景。左下がすこしズームアップ。右がCanonの望遠レンズをNikonの望遠ズームで撮ったものだ。デジタルズームの領域なので画質が粗い。

さて試合開始....、と思ったらまたこんなシーンが。
おいおい、また文章水増しかよってか。編集者にドラム缶に詰められて海に落され、一週間後東京湾に浮かんでいたら、それは筆者である。
「集合〜!」の審判の声に反応して「行くぞ〜!」と主将Shohの声で一斉に駆け出すフレンズナイン。ただ茫然と取り残される子がいた。これまたオレンジではお馴染みの微笑ましい光景なんである。

試合である。
初回Sの先攻。マウンドは主将Shoh。この子に頼るしかないフレンズのオレンジ。ルールも知らない子もたくさんいる。しかしそれでも良い。うちにはうちのチーム事情というものがあるから。参加出来ただけでもありがたいのだ。子らには野球の楽しさや悔しさを味わってもらい、このまま野球を続けてくれたらそれで良いと思うんである。過日連盟会長Sohmaさんともそんな話をしたのだった。

Sの1,2,3番打者を三者とも空振り三振にした幕開けは圧巻であった。
その裏Fはいきなり先頭Shohのセンターオーバーツーベースを足がかりになんとか1点先制す。
3回まで打者9人に対し奪三振7個のパーフェクトピッチだったShohだが、終盤4回Sの反撃は、2番Tくん、4番Kくんに安打が飛び出し2失点。とうとう逆転され1:2。

その裏Fは一死後四球と盗塁で走者を3塁に置き、打者はKenzoh。普段はバットにかすりもしないのだが、この大一番でなんと二遊間を見事に破る同点タイムリー。その後押し出しDBでフレンズがサヨナラ勝ちしちゃったんであった。

サヨナラ勝ちしたんではない、サヨナラ勝ちしちゃったんであった。
子どもらも親たちも我々指導者もみな、日に焼けた頬をオレンジ色に輝かせていたことは、勝ったことの喜びよりももっと嬉しい光景なんであった。

球を芯で捉えた時のバットのグリップから手のひらに伝わる心地よい痺れ。
三振した時の悔しさと恥ずかしさ。
見事にタッチの差でスライディングし盗塁を決めたときの爽快感。
エラーした時の仲間への申し訳ない気持ちと、そのあと肩を叩かれ「ドンマイ!」と言ってくれたチームメイトとの一体感。

そんなふうに野球を好きになる入口の扉を開けて、次第にその奥まで足を踏み入れることになる。行けば行くほど面白くなり、それでもゴールは遠く虹の彼方。
キミたちは今その扉をノックして一歩足を踏み入れたばかりだ。

ようこそ、ここへ。

※最後は少しはまともに書いたので、これで編集者から命を狙われることは免れただろうか(^-^)/
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2 件のコメント:

  1. とても素敵な内容ですね。私も色々なことを思い出しました。
    オランダより、Mでした!

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  2. オランダのMさん、コメントありがとうございます。

    遠くオランダからお久しぶりです。
    自分が小さかった頃や、または自分の子が野球やり始めた頃って、こんな感じだったのでは、
    と思い書いてみました。
    ブログ読んでいただきありがとうございます。

    2460さんも元気で宮前少年野球やってますよ〜(^-^)/

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