2017年4月21日金曜日

Q2017ライオンズ杯「後編」(完結編)

「奇跡」の「軌跡」、その後編なんであった。
(※初めて読む読者さまにおかれましては、何卒前回ブログ「前編」を通読し、しかるのちにこの「後編」を読まれることをお勧めしたい。尚、写真は前回を凌駕する40枚近くになる予定であるからして、ココロされたしなんである)

決戦の金曜日ではなく日曜の午後、所は麻生区の本拠地片平ドームへ戻り雌雄を決することになった。いや待てよ、「雌雄を決する」といってもどっちに転んでも雌に違いないのだが。相手は麻生シスターフレンズ。三多摩で友好関係にもあるKatsukawa監督率いる強豪なんである。監督は往年の「ロッテ歌のアルバム玉置宏」を彷彿とさせる、いつもにこやかな表情の人物なんであった。
集合前の両チーム...。
あれれ、いつの間にかカメラの撮影モードダイヤルがエフェクトになっていた。おもちゃの兵隊じゃない、おもちゃのお姫様たちが整列しちゃっているではないか。


監督代行Satohコーチの判断はAyakaの残り投球回数2イニングを温存し、先発にはQの主砲でありバーズでも男子顔負けの声を張り上げる元気娘、Hinataを登板させることに。今年のQの強みは投手は4枚まで切れることに加えて、キャッチャーも幾人か出来ることなんである。(※Murata代表談)女子チームで捕手の替えが利くというのはなかなか難しいことだが、出来ちゃうのが今シーズンのQなんであった。捕手はAkaneが先発オーダーに入った。Hinata,Akaneは打撃では大陸間弾道ミサイル級の長距離砲コンビでもある。

初回からQのエンジンは試合前のニュートラルから初回裏ローに入り一気にトップギアに駆け上がる。と言っても打撃が勝っていたわけではなく、相手失策や四球などに乗じて3点を先制したんであった。
相手ピッチャーは大柄な選手で豪速球を投げ込む。簡単に打てるような球ではない。捕手もなかなか捕球が難しそうで逆にそれが功を奏した感があった。
スタメン(スタウィーメン?)以外のベンチメンバーも元気いっぱいだ。一瞬を切り取ったら小さい子たち、まるでEXILEのチューチュートレインの振り付けをやってるみたい。

2回にも安打はAyakaの一本のみだったが、塁上を走者が駆け回り更に3得点、6:0とかなり有利な展開に持ち込んだ。

Hinata本塁突入の場面。頭から突っ込み名古屋城のシャチホコ式ヘッドスライディングでエビ反るポーズに。後ろのベンチの姫たちは思わず悲鳴をあげている。これぞ男子顔負けの闘志、Hinataの真骨頂。
因にHinataはこの試合全ての打席が四球で出塁するも、全て本塁へ生還して3得点なんであった。

カモシカの疾走と本塁生還のSachikoのシーン。たまたまこの時筆者の隣では父のJeffが真剣な眼差しで観戦していた。

ネット裏でQの守備時に煙草休憩。まるでプロ野球観戦よろしく、ひいきの自軍の守備の時に、トイレに行ったりたこ焼きを買いに売店に行ったりするのと同じ感覚なんである。
その時に談笑しながら筆者は言った。
「6:0。何があるか分からないから、点差は大きければ大きいほど良い。6点差は浅い回を考慮すればまだまだセーフティーリードじゃない。たぶん麻生は実力をまだ出し切ってないはず」的なことを言ったんであった。
見事に的中したのが4回表の麻生の攻撃。先頭を四球で歩かせてしまうと続いて3連打を加えて打者一巡されてしまい、一挙5失点、6:5と肉迫されてしまったんである。麻生は大変な盛り上がりであった。逆の立場なら同じように湧いたに違いない。暗雲を振り払うようにそれでもなんとか1点差で終わらせたことは幸運だった。同点或いは逆転を許していたら、流れは完全に麻生に傾き、この試合どうなっていたかは分からない。二死から満を持してエースAyakaを投入し火消しに奔走したベンチなんであった。
采配を振るうのは監督代行のSatohコーチと28Kurashigeコーチ。沖縄では「ハイサイおじさん」が有名だが、Qではこの二人が「サイハイおじさん」となった。おじさんではないが、ベンチ入りしたRyohtaコーチも終始大声でグランドに指示と檄を飛ばしていた。


その後Qは更に1点加点し7:5と突き放す。どうにか最終回までこぎつけた。最後の打者をPゴロに仕留めてAyakaが一塁手Akaneへ軽く送球。その球を受ける前にすでにAkaneは勝利を確信したかのような表情。審判のコールが聞こえる。
「アウト!」...「集合!」
Queens4年ぶりの歓喜の瞬間であった。
すでに感極まったSachikoなどはもう号泣していた。

戦い終わってQ戦士たちのこの素敵な笑顔。

親やオトナたちも何人も目を赤くしていた。むしろ子どもよりも親たちが感激していたようだった。フレンズや連合で歴戦の戦場カメラマンとして数々の現場を踏んできたブロガー筆者。この感動の混沌とした場を活写するのは慣れているはずだけれど、しかし望遠レンズだったためなかなかピントが合わずシャッターチャンスをいくつも逃した。でも数枚だけモノにしたカットがこれ。目を赤くしてHinataを強く抱きしめるChihiro母なんであった。その向こうにはオヤジの笑顔。チーム全体がこんな感じだった。

さて、閉会式なんである。
夜も更けてきたので、写真でさっくり行きたい。男子では宮前からは白幡台イーグルスも参戦。


表彰状、優勝カップ、トロフィー、各自の首へ金メダル授与。
最後にQueens6年の4人が笑顔のピースサイン。Ayaka,Sachiko,Akane,Hinata。



すでに以前アップしたけれど再度アップしちゃう写真である。
帽子投げは優勝したチームだけに許される特権なんである。負けてあのシーンを目の当たりに見せられるのは、非常に辛く忸怩たる思いがあるのだけれど、(何度か辛い経験がある)それでも勝者だけに与えられた権利なのだから是非やりたい。敗者に敬意を持ちつつもやるべきなんである。
だって、それだけ頑張ったご褒美なんだから。
チーム関係者全員が笑顔になってひとつになる瞬間だった。

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