2017年12月8日金曜日

時代に迎合と逆行

ここ一週間ほどの日々雑感である。
その1
イチョウもいよいよ佳境を迎えた。例年ならこの舗道の落ち葉を蹴散らしながら歩くのが筆者の密かな反社会的行為的楽しみなのだが、年々こまめに掃除されてしまう傾向にあり、どっさり落ち葉がテンコ盛りの光景は見られなくて、その楽しみは今年は奪われてしまったのだった。

その2
週末の土曜はQueensの「遅ればせながらの川崎秋季大会優勝記念祝勝会、兼クリスマス会、兼忘年会的楽しい集い」が鷺沼JAで予定されている。更に翌日曜はフレンズの「6年生を送る会」がオンワードで開催。もうそんな季節なんであった。その会に向けて様々な仕事もほぼ終わった。A1サイズの成績発表用紙もほぼ作り終えて、5名分の写真立ても完成。ただの写真の集合体のように見えるけれど、時間をかけて自分なりにその子の今年の一番良い写真を集め、慎重にトリミングした。

その3
筆者はデスクワークが主で、終日椅子に座って仕事している。椅子の背もたれと座面の隙間にうちのワンコ「りん」が潜り込んで、ぬくぬく寝るのが冬場の彼女の定番なんである。筆者の腰と椅子の間に滑り込んでくるんである。腰痛の筆者は腰が温かいし、りんもミニチュアダックスの習性で小さな隙間に潜り込むのが大好きなんである。

コーヒーを入れようと席を立っても全く目が覚めずに寝ている。いつものことだが。背もたれにかけているバスタオルや、腰を守るためのクッションなどの間に埋もれて、ほとんど犬らしくない容貌になり、くんにょりひしゃげた妙な写真が撮れた。ミヤンマーの奥深い山村で発見されたミイラみたいだ。いびきをかくミイラなんて見たことない。

その4
アイコスなんである。一昨年仕事のクライアントと飲んでる時に「Teshimaさん、ちょっと吸ってみて」と勧められて吸ったことがある。いわゆる電子タバコ。案外タバコ感があって思ったほど悪くないなと思った記憶がある。しかし内心「こんなもん吸えるかいな」と思ったのだった。しかも1万数千円、絶対自分には無理、その金があれば何回飲みに行けるかと姑息な算段をしてしまうのだった。
あれから2年。アイコス以外にもいろんなメーカーが参入してきて、安価なモノが流通している。しかもアイコスの欠点を補っているのに安い。筆者がこれに食指を向けたのにはみっつの理由がある。

ひとつ。今年仕事部屋を床を除いて全面リニュアルしクロスなどを張り替えた。壁も天井も真っ白である。もうあのタバコによるベージュ色に汚染したくない。コーナンで換気扇ファンを買って来て素人工事で取り付けたけれど、黄変するのは時間の問題だろう。

ふたつ。昨今、世間の異常とも思える健康志向にはあまり興味がないけれど、アイコスにするとランニングコストが今よりもっとかかる。それだけは避けたいわけで。エコーが旨くて310円。ニセ煙草のアイコスは460円。とんでもない差である。しかし本数は減らしたいと常々思っていたんである。ネットで調べると「アイコスにしたらむしろリアタバ(リアルタバコ=普通の煙草の意味)には戻れない」との書込みがあったりして、試してみる価値はあるかなと。値段は高くなっても本数を減らせば、つまり値段が高いから減らさざるを得ない状況に自分を追い込めるのではないか。今のリアタバだとたぶん嫌煙家が見たらどん引きするほどのヘビースモーカーなんである。夜ブログを書き終える頃には灰皿がテンコ盛りになっていることが多い。会社員ならもっと少ないのだろうけれど、自営業はついついチェーンスモーカーになりがちである。

みっつ。フレンズの神的存在である代表Yanagisawaさんは、人一倍健康には気を遣っている人で、煙草に関しては「いい加減煙草なんてやめろ」と、口癖のようにフレンズオヤジに言っているんである。筆者も何度も忠告された。そのたびに喫煙者どもは笑って受け流していたんである。
昨年、校門の外で喫煙しているとアイコスの話題になり、「有害物質の9割をカットする」という話になった。それを聞いた代表、誰もいなくなったあと筆者にしみじみとこう言った。
「Teshimaさん、俺は煙草が嫌いで吸うなと皆に言ってるけど、Teshimaさんの体を心配して言ってるんだからね。せめてその電子タバコに変えたらどう?」
.....筆者はじんときて言葉を失った。ありがたくって、申し訳なくって。
それ以来頭の片隅にこれがあったんである。

先日思い切ってAmazonで購入しちゃった。
「Quick2.0」アイコスより優秀(?)で、半値以下の値段。部屋も汚れず痰も出ず、連続使用も可能、バッテリーも要らない、掃除も容易。しかもリアタバに比べて「依存性」がないのには驚いた。リアタバには及ばないがそれなりの満足感が得られるではないか。ただ、初日はアイコス系タバコ独特の「人工的な焦げ臭さ」が気持ち悪くてずっと鼻腔の奥にその匂いが終日残留していて閉口したが、3日目には慣れてしまって全く気にならなくなった。リアタバはついつい手が出て依存性が否めないのだが、これは1時間経ってもまだ吸いたいとは思わない。気がついたら1時間をとうに過ぎていることがある。これなら本数も減ってランニングコストも今より少し抑えられる計算になる。

ただ。なんとも妙ではある。まるで、大掛かりな巧妙に仕組まれた詐欺集団に騙されているような気分である。別の言い方をすれば....ビールは旨い。初めて発泡酒を飲んだ時はクソ不味くて「俺は一生こんな臭い発泡酒なんか飲まんぞ」と思ったけれど、数年経って味もそこそこに改良された。やはり本物のビールが一番旨いけれど、発泡酒に慣れると全然平気になっちゃうあの感覚に似ているんである。普段家では高アルコール7%の発泡酒を愛飲、しかしたまに居酒屋で本物のビールを飲むとその旨さに感動すら覚えることがある。それと同じで、普段このアイコス系電子タバコを吸って、外では本物のタバコを吸った時の旨さはやはり格別なのだ。

今週からコレにしたのでしばらくは様子をみながら併用しようと思う。良く言えば「ハイブリッド」
「だったらいっそ、100%禁煙すればいいじゃないか」とお思いの貴兄。
禁煙には興味がないんである。禁煙出来ないのではなく禁煙する気がないのである。世の中の趨勢や時流や流行にちょっとでも逆らいたいという、へそ曲がり的なささやかな反逆精神がそれを支えている。更に周囲への副流煙などには一応自分なりに気を遣っているつもりである。煙草がなかったら名画「カサブランカ」のハンフリー・ボガードの名シーンも色褪せてしまうし、古今東西の文学から「紫煙をくゆらす」という素敵な言葉も消滅してしまうではないか。スタイリッシュにかっこ良く電子タバコを持っているよりも、泥臭く本物の煙草をくわえているほうがずっとカッコいい、と思うのは筆者の歳のせいだろうか。

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