2015年9月14日月曜日

最終章

今晩のブログでは多くは語るまい。...なんちゃって「多くを語れない」が正しい。
12日土曜日は念願・悲願の春・夏・秋の神奈川県大会3連覇の偉業達成。NikonP100のバッテリー3本を使い切るほどの写真枚数を撮って、その日はAM1:30までオヤジどもと祝杯で呑み続け、今日日曜は心機一転3年生以下のオレンジボール大会でグランドを徘徊し....。

準決・決勝の舞台は、神奈川高校球児の垂涎の的、大和スタジアム、愛称「ドカベンスタジアム」であった。筆者はサッカー小僧であったけれど野球漫画も好きで読んでいた。もちろん日本野球漫画界の金字塔である「巨人の星」はリアルタイムで少年マガジンを読んでいたし、TVアニメの「巨人の星」も毎週食い入るように観ていた年代なんである。子どもながらに大リーグ養成ギブスをゴムバンドで真剣に自作したクチだ。オトナになり結婚し子どもが出来てフレンズに通うようになってから読んだのが、「ドカベン」と「タッチ」と「H2」。新潟明訓ドカベン香川、岩城、殿馬が印象的で、タッチ、H2では思春期の恋模様に自分の昔を重ねてみたり、サービスショットのセクシー南ちゃんの着替えシーンにちょっとドキドキしたり...。

大和スタジアムにはそのドカベン香川と小さな巨人里中智の銅像がある。原作者水島新司氏の協力で設置されたものだ。朝球場に着くとすぐにこれが目に留まる。正面から撮った。ん?朝日が輝く陽の光がキラリ。シロウト写真の世界では逆光は嫌われ者だが、しかし時に絵を劇的にドラマチックに変貌させることをシロウトの筆者は知っている。筆者のクリエイティブ魂がむくむく、むっくりむくむく。漫画の1シーンのような、太陽をボールに見立てて香川が白球を打つ瞬間のような絵を撮ってみた。フルカラーなのに逆光ではモノクロに転じるその劇的変化。自画自賛。

ほかにもいっぱい写真を残した。なぜなら今日は今年の激動のフレンズの最終章となる日だったからだ。でもいっぱい撮りすぎてそのブログ用写真の選択だけでいっぱいいっぱいなんであった。しかしながら試合では一敗もせずにここまで来れた。当然一杯やりたくなり、深夜には酒が胸まで浸かりもういっぱいいっぱいなんである。

なので今晩は寝るんであった。文章はまた今度なんである。
怒濤の二日間を終えて疲労困憊なのに、ここまでブログを書けたのは実は帰宅後夕飯前に1時間超爆睡したからに他ならない。
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2015年9月12日土曜日

偉業達成!

神奈川の春、夏。
…そして秋。
全制覇優勝!
3冠の偉業達成!
応援して下さった全ての人々に…

感謝!

ありがとうございました。
(帰路、車中で祝杯をあげながら、iPhoneにて)

2015年9月10日木曜日

虹の根本はどうなってる?

※昨晩ブログをアップし、今(9/11AM9時)TVニュースで鬼怒川の決壊による映像を見て唖然とした。不適切と反省し昨晩書いた文章を1/3ほど削除します。
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幸いここ有馬地方には被害などは出てないようだからこうして書いていられるのだけれど、昨日も仕事の手を休めて窓から写真を撮ってみた。
オートで撮ると雨は線状に、シャッタースピードを1/2000あたりで撮れば雨粒は点に写る。つい先日の県大会雨中戦ブログでも書いたばかり。シャッタースピードを高速にすれば取り込む光量は少なくなるので全体が暗くなる、なんてことも書いたかな。

すぐ近くの街路樹をやはり2種類のモードでアップで撮る。「雨に煙る」とは良く言ったものだ。白く煙に巻かれているような絵になる。

夕方やっと晴れた。5時か6時頃だろうか、ふと外を見ると神明社あたりから灰色の空へ大きく弧を描く虹が見えた。雨がやんだとはいえ空中にはまだ細かい霧状の水滴が漂っていたのだろう、夕陽に反応して生成された自然の不思議、綺麗な虹なんである。
思わず相棒のMacに休憩をとらせて、筆者、神社の向こうの虹の根本までバイクを駆って、この目で虹の根っこを確認しに行こうかと思った。虹を見た時に人は誰しも同じことを夢想するのではないか。...でしょ?

※ここでちょっと中断しネットで「虹の根本」を検索してみた。光の現象ゆえどこまで行っても近づけば虹は遠ざかるようになってしまうけれど、外国では条件が良ければ足元の地面から虹が生えている現場に遭遇することがあるらしい。その動画もあった。凄い。
少し向こう数十メートル先に虹の始まり(終わり?)が見えていて、こちら足元1,2メートルの地面には虹の終わり(始まり?)がある動画。地面から生えているわけだ(^-^)
ああ、やっぱり虹の根っこの探索に行けば良かった。
動画はコレ「コモンポスト」↓↓↓
コモンポスト
http://commonpost.info/?p=79290

ついでにiPhoneでも撮ってフレンズLINEにアップしてみた。NikonP100で撮るよりも、なんだか妙に哀感のある色味の絵になった。
余談。
数年前からうちのベランダにはハイビスカスの鉢植が居住しており、毎年7,8月くらいには都合5,6個の花が咲くのが通例となっている。楽しい思いをさせてくれるので、代わりに家賃はタダにしてあげている。我が家に居候を決め込んでもう5,6年は経つだろうか。真冬に枯れて寒そうにしていても平気で、夏を迎えれば必ず蘇生し立派な花をつけるのであった。
ところが今夏はジャンジャン水をあげても、うんともすんとも言わずに一輪も咲かず。とうとう寿命なのかな?と思いきや、9月になって昨日、突然台風の大雨とともに目を覚ましたんである。大自然の脅威や猛威に対してこちらは小自然のささやかな楽しさを与えてくれる。
今日、国勢調査のインターネット回答案内書が来た。
国勢調査は久しぶりだ(当たり前か)。家族同居人の欄にはワンコの「りん」と共にこの可愛い花も書き入れねばなるまい(^-^)/
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2015年9月8日火曜日

そんなこんなでオレンジボール

今年は激動の年なんであった、フレンズ的には。遠征に次ぐ遠征、試合のあとはまた試合。座布団を温める暇もない多忙さなんであった。人数が少ないがゆえのチーム事情というやつで、レギュラーメンバー以外の5年生以下は、試合はおろか練習さえも例年の1兆分の3くらいしか実施出来ていないんである。子どもたちには申し訳ない気持ちで頭を垂れる。その代わり彼らは先輩たちの背中を見て、普通の小学生では味わえないような素晴らしい光景を目にし、数々の貴重な経験をしたはずだ。筆者の息子がフレンズにいた頃はやはり怒濤の快進撃で、毎週上部大会へ行くため夏休みはプール禁止令が出た。怪我が一番怖いからだった。今年は夏合宿が消滅。楽しみだった合宿よりももっと素敵な経験をしたのではと、私は思いたい。

そんな今年であるけれど、いよいよ今週末は6年最後の、真の神奈川最強の小学生チームを決する県大会の準決勝と決勝だ。そのあとは、6年生は御多分にもれず連合チームへと散ってゆく。願いが叶った瞬間に世界中に散らばる7つのドラゴンボールのように。今の筆者に必要なのはサントリーセサミンEXよりも仙豆(せんず)が欲しい。

そんなフレンズの内部事情であるけれど、この時季3年生以下の「オレンジボール大会」が迫ってきた。これにはNakamuraオヤジが並々ならぬ熱意を持って、本年早春から危機感を抱き低学年の子の獲得に動いていたんであった。体験会実施や募集ポスターを幼稚園、店などにも貼りに行き、学校や幼稚園の知り合いに声をかけ、超頑張ってくれたんである。常人にはなかなか真似出来ない。頭が下がる思いだ。

そんなこんなの経緯であるけれど、なんとか人数だけはギリギリ揃ったわけで。
現役選手の幼稚園児の弟妹なども、試合には出れないけれど一緒に練習。
新しい子たちも来てくれた。実に新鮮で楽しい気分になっちゃう。勝敗はいい。野球を好きになって楽しんでくれたらそれでいい。それがオレンジボールの主旨なのだから。数年前のフレンズはマジで優勝を狙って勝ちに行った経緯があり、それのDNAが今年の盛夏の成果になったせいか、ともすると勝ち負けに走りがちだが、今年は前記のようなチーム事情があり、大いに笑って汗をかいて楽しんでもらえたらと切に願うんである。もしかしたら打ったとたんに3塁へ走り出す子もいるかもしれない。幸いにして1塁へ走ったとしても、ベースを踏んでそのままライト線を疾走し家に帰ってしまう子もいるかもしれない。

宮前では低学年のオレンジと言えど、真剣勝負で臨むチームもあるだろう。そんなチームに対しては失礼かもしれないが、Fの諸般のチーム事情を鑑みて大きなココロで寛容していただきたい。

そんなことを言いつつも、現役3年生オレンジ主将はRuiの弟Shoh。3年生にしてはかなり期待を寄せてしまうほどのDNAを継承しちゃっている。順位はともかく大会のダークホース的存在になるかもしれない、なんちゃって。Shoh以外はみな2年生だ。
ここからは写真で一気に。これで全員ではない。また、一人ひとりの紹介は控えよう。子らには溢れんばかりの輝かしい未来があるが、不本意ながら筆者には残された時間と髪の毛がないんである。
まずはグランドで自己紹介から。紺のキャップ、赤いTシャツ、白の練習着の女の子。まるでQueensなんである。筆者の夢想は具体的な将来の構想となって、すでにQueensの一員として見てしまっている。Queens広報の職業病とも言える。彼女やその他の子たちの紹介はいつかオレンジブログにてまた。

監督はフレンズOBで筆者の息子と同期だった現コーチのItohくんだ。オヤジ連中からはシンヤくんと呼ばれている。28番はこれまたOBの若いShohta。代表や筆者から見ればまだ子どもの延長のようなコーチだ。Aチーム監督Satohくんといい、オレンジベンチスタッフといい、ここまでOBの子が監督コーチを務めるチームはそうそうあるまい。そういう意味でもなんだか楽しい気分になる。

キャッチボールのあとは軽いノックから。うしろに親やOBや現コーチなどが就いて優しく指導。指導というより、「ボール取ったらあそこに投げてね」なんてゆー程度であるが(^-^)

バッティング。当たれば「おお〜凄い!」空振りしても「良いスイングしてるね〜」
100万個のアメを用意して、そのかわり100万本のムチは捨てよう。

オマケ。
隣りの外野ではAチームの子らに混じって、腹の出た大きな少年3人が全力疾走でリレー競争をやっていた。大地を揺るがすその大きな少年オヤジの走りは、今日か明日、激しい筋肉痛を誘発しているに違いない。
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2015年9月7日月曜日

追って追われて凛として

すっかり通い慣れた境川球場ドームで胃の痛くなる県大会4回戦を闘い、有馬スタジアムに帰還後はオレンジボールの練習、雨がぱらついてきたので先に帰宅し、コンビニで買った「秋味」をぐびりとやりながらカメラからパソコンにオレンジの写真を転送、どれにしよっかなと写真の海の中をたゆたえば、いつしか瞼の前に帳(とばり)が降りてボロ雑巾のように眠りに落ち、気がつけばあらまあ高校野球の世界大会決勝と、女子バレーVS中国戦が始まっちゃってるではないかと、目をこすりながらシャワーを浴びてのち、またビールのプルトップをぷしゅりと開けて蘇生し、今日のうちにブログを書こうと意気込めば、TVではTOKYO1964オリンピックエンブレムの亀倉雄策氏の名作誕生秘話etcに、キーボードを打つ手が止まってしまっている筆者なんであった。
バサロ泳法のごとく息継ぎなしで長い前文を書けば「おいおい試合はどーした!?」との批判を浴びかねないので、そろそろ少年野球「晴耕雨読」に突入なんである。
(※筆者スコアラーゆえに写真は皆無。文章が苦手な読者諸氏にはポップコーン片手に気長に読んでいただきたい)

横浜銀行カップ4回戦、うちだけではない、ここまで来ればどこも百戦錬磨の強者(つわもの)どもが夢のあと...じゃなかった強者ぞろいなんであった。対するは湘南台クローバーズ。強烈な打球を惜しげもなくぽんぽん外野へ飛ばす強豪なんである。

1回表有馬フレンズの攻撃。
先頭Ruiが相手失策にて出塁、2塁まで脚を伸ばすと、更にShohgoも出塁し盗塁で無死2,3塁の好機に打席は3番Yui。今まではなんとか打ってやろうとする気負いが裏目に出て凡飛球に終始することが多かったが、今日のYuiは違った。明らかに肩の力が抜けてミートだけを心がけたのだろうか、綺麗なセンター返しで鮮やかな先制2点タイムリー。またひとつ成長したと思った瞬間だった。このあとの打席でも4打数3安打、いづれも強打ではあったがどこか吹っ切れたような伸びやかなスイングであった。
更に有馬Fは相手FCやWPなどの連鎖で1点加点し3:0のスタート。

これは想像なので筆者の独り言と思っていただきたい。湘南台クローバーズはやはり初回から堅くなっていたのではないだろうか。本来こんなにエラーを連発するチームではないはず。スコアラーをやった筆者の記録では、3失点はいずれも投手の自責点にはなっていない。これは裏を返せば有馬Fとて紙一重なんであろう。しかし、今年は大舞台での砲火をあびながらも戦場を駆け抜けて来た経験があるFは、目には見えないけれど集中力を欠かさない精神力も身につけているのだった。

3回表Fの攻撃。またしてもYuiがセンター前ツーベースと盗塁、4番大砲のHajimeに送りバントのサインで3塁到達、5番Kohkiが見事にスクイズを決めて4:0。クリーンアップトリオが長打と犠打ふたつで稼いだ1点だった。僅差の勝負になるだろうとの監督Satohの判断なのであろうか、手堅く1点をもぎ取った。この1点がのちに大きくものを言うことになるんであった。

3回裏湘南台Cの攻撃。9番打者がふらりと上げた飛球がポテンヒットとなり2塁まで出塁、1番が手堅く送り1死3塁、2番Sawakiくんが三遊間を見事に破る適時打で1点を返す。4:1。その後のFは長短打が出るも、線に繋がらず無得点。

4回裏Cの攻撃。4番主砲のSekineくんが見事なセンターオーバー2塁打、5番の進塁打ののち、内野ゴロの間に1点追加し、4:2。

終盤6回更にCの攻撃。安打で出た走者を7番Nishimuraくんが起死回生のタイムリー2塁打で本塁を踏ませて4:3と猛追肉薄するが.....。

結果終わってみれば4:3の勝利で勝ち抜いた。
先日は追って追って終盤の逆転劇の勝利。今日は追われて追われて逃げ切った勝利。どちらの経験も選手らをまた大きく成長させたに違いない。

以下のエピソードシリーズは、事実を元に筆者の独創的目線からの考察なんである。

エピソード1
4番Hajimeがバットを振り抜いた白球は高々と宙を舞い、レフト線のポールを左に旋回する特大のファウルボールだった。あと97ミリ右へ通過していれば文句なくフェンス越えのホームラン。惜しい。

エピソード2
2回Fの守備。走者は2塁。打者が打った打球はライト前安打。ベンチも観衆も皆ライト方向に目線が行く。浅い打球ゆえ少年野球ならではのライト前ゴロにすべく、セオリーからすれば、打者走者を1塁でアウトにするために当然1塁へ送球しアウトカウントを稼がねばならぬ。十分アウトに出来るはずだった。
しかし右翼手Kyohsukeはナニを血迷ったのか迷わず本塁へバックホーム送球。
ライト方向しか見ていなかった我々は、「はあ!?」「なんで?」
イチロービームとはほど遠い山なりのボールだったが、目を本塁へ転じれば2塁走者がホームへ突っ込んでいく瞬間だった。捕手Yuiが走者と交錯せんばかりに間一髪のタッチに行く。

日本中の鳥が地中にもぐってしまった朝のように、球場が一瞬静寂に包まれた。
「アーーーーウッ!」
審判の右手が挙がった瞬間、
世界中の鳥がグランド上空に押し寄せてきたかのように、球場中に歓声と悲鳴が響き渡った。彼は彼の視野にしか見えない走者の陰を捉えていたのだった。Kyohsukeのとっさの気転と判断に称賛を。それに果敢に本塁へ突進した相手走者にもエールを送りたい。Yanagisawa代表は「あれはアウトになったが暴走ではなく、あの子の勇気を褒めるべきだろう」。同感である。

エピソード3
8本の長短打を浴びながらも我慢の投球で先発マウンドを守りきった主将Rui。
カミソリのような強烈な打球が右横を抜けるかと思った瞬間、ナイフのような切れ味の反応を見せて飛びつき捕球し起き上がり1塁送球、打者走者をアウトにするプレーは圧巻だった。
しかし、このところ打撃では戦況や走者の位置、アウトカウントなどを考え過ぎて凡飛凡打に倒れていた(のように見える=筆者の洞察)のだった。本来のヤツはこんなものではない。野球は考えることは必要だ。だが、考え過ぎるな。野球を楽しめ!
最終回先頭打者のRui。まっさらな空間での打席。俺がここで打たなきゃというプレッシャーはあったかもしれないが、筆者の目にはそのスィングはどこか吹っ切れたように見えた。梅雨が明けた早朝に青空のもと朝顔が咲いた姿のように凛として。
キンーーーー。バットが火を噴いた。
その白球は三塁手の左頭上73ミリ上空を一瞬のうちに切り裂くと、きついカーブを描きながら白線ギリギリの左翼手横の芝を蹴散らし、鋭く回転しながらファウルグランドへ。息を呑むような圧巻のツーベースヒット。本来のRuiのバットが帰ってきたと思える打撃だった。

今週末土曜はいよいよ準決勝と決勝が待っている。
6年には最後の公認試合となるのだった。
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2015年9月5日土曜日

百華繚乱

「ヤマユリ」は神奈川県花なんである。家庭婦人バレーボールでも神奈川県では「やまゆり杯」てゆー大会もあるくらいだ。神奈川県下から女子野球少女をセレクションし、神奈川のベストメンバーを集めた少女野球チーム、その名も「やまゆり」。今年宮前からはサンダース・宮前QueensのAyanoが選ばれて参戦。

横浜銀行カップ神奈川県大会なんである。県内の強豪42チームがしのぎを削る。先週勝った有馬フレンズは今日、境川遊水池野球場Bグランドで上深谷ジャガーズとの対戦。その試合の前にAグランドで熱戦を繰り広げていたのが女子のやまゆり、なんであった。女子も男子チームに混じっての堂々の参戦なんである。筆者今年はフレンズが多忙でQueensに行けてない。その罪滅ぼしの意味でもカメラを携行しAグランドへ。
2:0でやまゆりリードであった。QueensのAyanoはベンチメンバー。あのAyano
でさえベンチということは、やまゆりのレベルの高さを物語るわけで。
試合中、姫たちは笑顔で応援。これは男子野球ではなかなか見られない光景である。男子ならば「おまえらナニ笑ってんだ!」と指導陣から怒号が飛ぶに違いない。

マウンドの投手の子は男子顔負け、いや男子を凌駕するほどの素晴らしい球を投げ込んでいた。男子でもそうそう打てるものではない。彼女たちもやまゆりの「一輪の花」であるが、応援母たちもショッキングピンクの応援Tに身を包んだ花であった。その背中には「百花繚乱」。その昔小田急百貨店のキャンペーンコピーの「百貨撩乱」というのを思い出した。試合は大差で華々しい活躍の花たちが男子チームに快勝なんであった。

Bグランドの有馬の野郎どもも負けてはいられない。
初回有馬フレンズの攻撃。四球で出塁のRuiは2,3盗塁を決めて、続くYuiが特大の左中間を破るタイムリースリーベースで先制、その後FCがらみで追加点を奪い2:0の幸先良い幕開け。この必勝パターンなら今日もイケルぞと思ったのは筆者だけではないはずだったが、このあと晴天の境川ドームの暗雲が垂れ込める展開になるのであった。

1裏、上深谷ジャガーズの反撃は1点、その後2回裏には、難なく2死後走者無しからまさかのDB、単打、四球からの長短打を浴びて4失点の有馬F。5:2と逆転さる。

Fの先発マウンドは舌をぺろりと出しながら投げる「ペコちゃん投法」のKyoh。
境川は白鷺の飛来する地としても有名だ。試合中も隣りの境川で1羽2羽と空を舞い優雅に野球観戦する白鷺が垣間見えた。その白鷺に呼応するかのようにKyohがマウンドで舞う姿は、折り鶴の鶴のような卍型なんであった。「ペコちゃん卍(まんじ)投法」と改めたい。

筆者、清水の舞台から飛び降りる覚悟で今、一眼レフカメラ購入を模索中なんである。昨晩は思わずAmazonでNikon D5500ダブルズームキットの購入ボタンを押すところだった。いやいや待てよ、Canonも捨て難い。あの白い望遠レンズへの憧憬(しょうけい )の念もある。スポーツや商業写真のCanon、芸術写真のNikon、どっちも魅力的な響きを以て筆者のココロを揺さぶるわけで。共同写真のカメラマンのCanonに思わず垂涎(すいぜん)なんであった。
某水泳選手の韓国での事件みたいに思わず手を伸ばしかけたくなっちゃうのであった。(筆者はあれは日本人選手は無実だと信じている一人だ)

4回表Fの攻撃は無安打ながらHajimeの犠牲フライからタッチアップで生還したRui、WPもからんでの2得点で5:4と上深谷Jに肉薄する。

筆者戦場カメラマンなんであったが、ふと遊歩道を見るとさきほどの、数人のやまゆり戦士たちがにっこにこの笑顔でこちらへ来るではないか。レンズを向けた筆者とQueensのAyanoの目が合った(気がした)。
筆者すぐに笑顔で手を振る、「おおーい、Ayano!」。すかさず女子たちが笑顔で応えて手を振りながら筆者に駆け寄ってきた。1メートルまで接近した時に互いにぴたりとフリーズ。世界中の時計が氷河期を迎えて凍り付いたように。
「アレ?」向こうも「アレ?誰このオジサン」
筆者目が悪いのですっかりAyanoだとばかり思った子は見知らぬやまゆりの女子であった。
その子はカメラを持ったオジサンが手を振ってきたので、条件反射的に思わず駆け寄っただけらしかった。
トホホのホ。一眼レフの望遠レンズを買う前にコンタクトレンズを買わなきゃなんであった。

終盤5回いよいよFの反撃なんである。下位打線から四死球犠打で走者を溜めると、主将Ruiのここぞの適時打で5:5の同点、Shohgoが四球を選び押し出し逆転などで一挙4得点で8:5のリードに転じた。大いに湧き上がるベンチ。
更に6回にはTaichiが安打で出塁、今年6年生ながら打席に立つ機会に恵まれないBuntaが代打に起用、セカンドゴロの間に1点加点、Buntaには今季二つ目の打点がついた。
9:5....。こちらにも最後にやっと華が咲いた。
下位打線が地道に上位に繋ぎ、上位打線が華々しく安打で返すフレンズ野球。しかし今日の華は下位打線の選手諸君にあった。まさに「百華繚乱」

終盤の逆転劇は胃と心臓に悪いけれど、終わってみればココロには気持ち良い風が吹き渡るものである。監督Satohには今度部費で胃薬を買ってやろうか。
ベンチスタッフを横から撮ると誰かしら陰になるものだが、今日のショットは10枚くらいシャッターを切ったら偶然全員の顔が収まった1枚があった。Nishinaka母が祈るように手を合わせた姿が印象的。
試合後スコアラー部長のAyumuオヤジが真剣にスコアブックを検証し加筆修正する。
選手はもちろんベンチスタッフも父母の応援も、我々OBコーチも一体となっての逆転勝利。
これだから少年野球はやめられないわけで。

試合後、駐車場へ向かう途中境川の川べりで白鷺の群れに出会った。
1,2羽しかいないと思っていたが川の中州には9羽の大群がいたんである。9羽?野球チームが出来ちゃうじゃんかよ。その中でも主将と思(おぼ)しきボス的白鷺くんにファインダー越しに声を掛けた。
「こんちは。宮前の鷺沼方面から来た有馬フレンズと申します。同じ鷺(サギ)のよしみで今度練習試合をどーぞ4649!」(※その昔沼地であった今の鷺沼駅前の地に、白鷺が飛来していたことに「鷺沼」の地名の由来がある)
......。
もちろん、すっかり無視されちゃったのは言うまでもない。
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2015年9月2日水曜日

模倣と独創のあいだ

「このエンブレム、いったい何?」

うーーーーむ、なんたることか、東京オリンピック2020エンブレム問題。
先日ここで偉そうに「もの申す」的なブログを書いたあと、更に連日のパクリ疑惑が噴出しちゃってから二転三転、とうとう今日取りやめの公式会見が18:00から行われた。筆者仕事で図面を描きながら、J-WAVEを消してNHKの中継に見入った。授業を中断してアポロ13号の月面着陸中継を視聴覚室で見た小学5年生のときのように。

「模倣ではない」天からの啓示を受けて全くのオリジナルなのに偶然似てしまったのか、それともドイツのタイポグラファーの展覧会を見に行き、それに感化されてヒントとしたのか、或いは部品と色と配置を変えたパクリなのか。何度も言うけれど「部品と色と配置を変えた」だけのデザインをパクリと断定するならば、世の中いっぱいあるんである。原作にリスペクトしつつそれを元にデザインすることは実に多いはずだ。今回は世界的なイベントであるオリンピックのエンブレムデザインということに加えて、あまりに「似ている」疑惑の対象となるアイテムが多すぎて、噴出しちゃったことがコトが大きくなった要因ではないだろうか。

何かを見てそれを参考にデザインすることを世間的に「パクリ」と非難されるなら、グラフィックデザイナーやファッションデザイナー、工業デザイナー、建築家、インテリアデザイナーなどはメシの食い上げである。要は程度問題なのだろうけれど、今回は意図的に似せたのか、偶然にも似てしまったのか、それは本人にしか分からない。「断じて模倣ではない」という言葉も、では模倣とは何か?参考にしたことを模倣というのか、明らかなパクリを模倣というのか。

今回は佐野氏はかなり分が悪い。デザイン業界では本人の言い分を理解し擁護する向きも多いし筆者も同じ傾向にあったけれど、やはり状況証拠からするとハッキリ黒とまでは言えないものの、かなりグレーゾーンだと思う。
これがもし、全くのオリジナルであったならば、偶然にも似てしまっていたのならばもの凄く不幸な出来事である。彼がとても気の毒に思う。だけどやはり....という感は否めない。
100年前ならともかく、今やロゴやマークなどのデザインは出尽くした感がある。クルマのデザインを例にとっても、街をゆくクルマ(特に小型車)の実に似たデザインが多いことか。マンションの設計でも似たようなデザインが多い。ここ数年は外壁のタイルの色を階層によって濃淡をつけたり、色分けして貼り分けるのが流行っている。筆者が身を置く店舗デザイン業界でも、海外の建築雑誌を参考にしたり、話題の飲食店へリサーチしに行って、そのエキスを吸収したりは日常茶飯、若い頃はそれが当たり前だった。
これらと今回のオリンピックエンブレム問題はもちろん同じ土俵で語れないのは承知の上である。

破棄し撤回....じゃなかった、白紙撤回。
これからまた公募するらしい。
雨後のタケノコのようにネット上に新エンブレムのデザインが氾濫しているらしい。筆者はその時見たことないがTVニュースで知った。ならばとネットを検索してみる...。

誰が作ったのか知らないが、少年野球「晴耕雨読」BLOGという何やら少年野球をテーマにしたブログらしいが、偉そうな「なんである」調の文体に加えて、時々私的なバカ話も書いたりしている、実に怪しいサイトなんである。そこにこんなデザインが載っていたんである。
このサイトの説明によれば制作者のデザインコンセプトは以下のようだ。
「バックの赤は日の丸ニッポンと情熱と太陽を表し、青のTOKYOのTの字は上に突き抜ける青空を、左の黒は地球の大地、右の黄色はその大地に射す明るい光、そして緑の丸はこれからの地球環境を大切にするエコの象徴を表現しました。
更にこの5つの色は五輪マークの基本である世界の5大陸を表す5色をそのまま用いております。
全体構成の説明をいたしますと、全体の四角を100×100mmとし、それを5分割するとひとつの単位は20mmになります。これら5色の図形は全て20mmの倍数で構成しました。Tの中央の縦棒の幅は全体の1/5の20mm、赤い円は直径80mm、緑は同じく20mmで四角の上辺から下へ40mmの位置に配してあります。黒や黄色は40×40mmの1/4円となります」

と、書いてあるではないか....。

ワカリマスカ?
騙されましたか?
そーなんである。このデザインは少年野球「晴耕雨読」のブロガー、筆者「T」が即興で35分で作ったもの。

エンブレムはまた公募するとニュースで知って、頭の中でいろいろ自分なりに試行錯誤。ならばいっそ皮肉を込めて今回の佐野氏デザインをリスペクトしながら「模倣と独創」のギリギリのデザインを考えてみた。佐野さんのTの文字をヒントにしたのは否めないが、これならばどうだろうか?たぶんベルギー博物館に訴えられるほど酷似してないし、ドイツの展覧会のデザインにはほど遠いし、佐野さんのエンブレムとも一線を画しているはずだと思う。
閃いてからすぐにスケッチブックに7案ほどを鉛筆でラフスケッチ、これに要した時間たったの5分。それから一気に興が乗り、ワールドカップVSセルビア女子バレーの熱戦を右目で応援しつつ、左目でグラフィックソフトを立ち上げてガシガシ、クリクリ、これの制作は30分。Wikiで五輪マークを引っ張ってきて、セリフ体(明朝体)の適当な2020TOKYOのフォントを配置した。但し後半の「1/5分割」の全体構成は真剣に考えて作ったものである。

もちろん遊びで作ったものだから精度もコンセプトもいい加減である。先に書いたデザインコンセプトなんかは、実は作ってからこの絵を見つつブログを書きながら後付けで考えたものである。てんでチンドン屋風でまるで国際コンペには向かないことは自明の理。ただしもっと色数を減らし、シンプルにすればもしかして....。なんて夢想してみる今日この頃なんであった。

もし公募が終わり、選考に残ったものがこれに類似していたら面白いではないか。
しかしたぶん、ネット上などですでに公開しているデザインは応募対象から外れるはずだ。だからこれを出すわけにはいかない。当選作がもしこれに類似していても筆者は訴訟は起こさないからね。
いや、待てよ。
そもそも即興で作ったこのデザイン、もしかしたら世界のどこかの、場末のレストランのマークなんかと似てたりして(^-^)
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