2015年11月3日火曜日

市長杯決戦Vol.2.点から線

宮前クラブの準決勝は、大師ドームの地元川崎キングス、これまた強豪チーム、宮前にとっては気が抜けない試合が続く展開に....。いつものことながら川崎区の少年野球に携わるオトナの方たちのグランド整備、大会運営には頭が下がる思いだ。本当にありがとうございます。

と、いつものように少年野球「晴耕雨読」BLOGを展開したいのであったけれど、小生もヒトの子、ブログを書いても一銭の稼ぎにもならず、仕事の関係やらなんやらで時間的に余裕が無く、今回はサックリ行かせていただきたく候、なんである。その代わり写真は厳選し31枚を掲載。
「掲載」で思い出した。オールスター連合に選ばれてもベンチを温める子もいる。選手交代でも打席や守備に付けない子もいる。それはでも野球に限らずスポーツの勝負の世界では致し方ないことなんである。連合メンバーに推挙されただけでも誇りに思って。なぜなら連合に選ばれなかった6年生はその何十倍もいるのだから。その彼らの分も代表して試合に臨む気持ちを忘れないで欲しい。

「並んで〜」
「集合ぉーーー!」
「行くぞ〜!」「おお〜」

ここまで筆者の一眼レフは標準レンズにて。いきなり300mmの長いヤツを持つと集合の場面は全員が画角に入らないからだった。
このあと速攻応援席に戻り300mmにレンズを交換し、さあ試合開始なんである。
先発マウンドは今年大舞台でも百戦錬磨のRui。熱き心に冷静の鎧をまとって。
外野の例のおじさんコンビ二人も熱い眼差しでホームを見据えるのだった。そばで会話を聞いていると実に楽しい。但し、会話の半分は聞き取れず(^-^)



試合が動いたのは2回表川崎キングス。1点を先制する。宮前クラブはこれをどう切り崩して行くのか。その後もゼロ行進が続く。
宮前Matsui監督は先発Ruiから早々に主将Takashiに継投。Takashiは野球することが楽しくて仕方がないと言わんばかりにマウンドで躍動する。少年の有り余るパワーを自分のカラダから解放せんとしているかのようだ。


4回裏、筆者は外野でカメラを構えていた。
打席は主砲Yui。レンズを向ける間もなくその瞬間はやってきた。
今年この大師ドームで何本目の本塁打になったか。起死回生、その後の打線の起爆剤となる大きな同点ソロホームラン。ベンチで迎える控え選手たちの笑顔がいい。


このYuiの1点で続く打線の導火線に火がついた。松本清張「点と線」ならぬ「点から線」に繋がる攻撃で宮前クラブ一挙4得点。今日のブログの自画自賛的イチオシ写真はこのすぐ下の一枚。安打で出塁し2塁ベースを陥落したTakashiの審判を見る表情と、川崎主将の必死のタッチアピール、それをジャッジする塁審の両手を左右に広げんとする瞬間。土煙のグラデーションが華を添えている一瞬の一枚なんである。



準決ヤンキースでもそうだったが、父母たちの熱い応援の表情と笑顔を見るのは筆者の無情の喜び。このあと何十枚も彼ら彼女らにレンズを向けることになる。ヤンキースナインも一緒に応援。
厳しい表情だったベンチのTadai29番コーチにもやっと笑顔が戻ってきた。




終盤更に継投しピンチを迎えるも後続を切ってとり無失点に抑えた。
応援団席は一喜一憂で盛り上がる。19年前の筆者もこの球場で歓喜の涙を流したことを、昨日の事のように想い出す。
それでも最後まで冷静にじっと戦況を見つめる名将Matsuiさん。




勝った瞬間、抱き合う母たち、握手しあうオヤジたち。
いよいよ決勝戦に進出が決定した。

決勝は市長杯史上、たぶん初の宮前連合同士の決戦なんである。
それはまたいずれの、少年野球「晴耕雨読」BLOGなんであった。



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市長杯決戦Vol.1

川崎市長杯もいよいよ大詰めを迎えた。11/1日曜は準決勝、決勝なんである。この4チーム監督の先発投手起用は悩まされることだろう。Wヘッダーを見据えるか、目の前のひとつを勝ちに行くか。それぞれの思惑が交差する大師ドームなんであった。

準決勝1試合目は宮前ヤンキースVS強豪高津ファイターズ。ヤンキース29番Inoueコーチは高津の少年野球とは縁もゆかりもあるんであった。
このブログではすでに手垢のついた言い回しとなったけれど、「本日晴天なれど濤(なみ)高し」....今日の大師は「本日晴天にして、風はなし」しかしこのあと、怒濤の試合展開が待ち受けているんであった。


この大事な一戦でヤンキース先発初となるKyoh。フレンズでの全国大会を始めこの選手は影のMVPと言っても過言ではないと、筆者は思っている。あとから駆けつけた母Keiにそれを告げたら「えっ!マジ?」と鳩が豆鉄砲的に目を点にしていた。これがのちに監督Satohのマジックが的中することになる。






何度も書いてるように撮影に没頭していると、試合展開の詳細は忘却の彼方なんである。執筆は印象だけで済ませたい。また、記述と写真との間にビミョウな時系列のズレがあるやもしれぬ。許されたし。
2回裏宮前が2点先制。プロと違い少年野球では先制点を取ることが、とても大事なファクターなんである。だから時にジャンケンで敢えて先攻を取るケースもある。

さすがは高津。その表3回には2点を返して同点、試合を振り出しに戻す。先発は豪速球の投手。この試合、打ちあぐねる展開が懸念されるのだったが....。




今や流行性感冒のように熱を帯びて至る所に満延しはじめた「♪さあ行きましょう→さあ行きましょう↗!♪」「宮前勝つぞ〜、うぉーおおおお〜」の野太いオヤジどものコール。
子どもたちよりもむしろ父母の応援が熱を帯びる。応援団席の写真をこれだけ多く撮ったのは記憶にない。熱い応援に乗せられて何回もシャッターを切ったのだった。
その瞬間「カッキーーーーン」
慌ててグランドを見やると。
背番号12番Tohgoが本塁打をかっ飛ばしたのだった。見ると主将Kohkiが塁間をクルージングランしているではないか。強烈なツーランホームランだった。Tohgoの打席を写真にモノに出来なかったことが悔やまれる。同胞宮前クラブもヤンキース応援に加わり、全員総立ちでTohgoを迎え入れる。
応援団父母が欣喜雀躍更にヒートアップしたのは言うまでもない。

3回裏にはMは3得点、最終回5回にもダメ押し4点を追加し、ほぼ勝利を手中にす。
Shohgoがあわやホームランかとのフェンス直撃の安打も飛び出す。今年この球場で彼はホームランを打っているのだった。
先日のブログにも書いたけれど「愛すべきオヤジ」
今日も外野であの二人が微かな陽だまりにどっかん腰を据えて観戦していたのである。ビミョウな距離感を保ちつつ。外野を徘徊していると、その相棒の一人に捕まり、宮前連合がいかに強いかをトーナメント表を懐から出して、こんこんと教えて下さった。どうやら筆者のかぶっていた宮前連盟の帽子は目に入らなかったらしい。ますます「愛すべきオヤジ」なんであった。




終わってみればまさかの決勝進出の9:2の圧勝であった。



このあとは同じ同胞がたくさんいるの宮前クラブが準決勝に臨むのである。
一気呵成にそれも書きたかったが、今日は、昨晩日曜タクシーから、同乗のあるオヤジを引きずり出すのに15分間車内で格闘し、腕が筋肉痛になっちまったのでここまでなんである。
クラブのブログ(妙な韻を踏んでいるわけではない)は、またいずれなんであった。
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2015年11月2日月曜日

青の明と暗

川崎市長杯決勝....。
川崎市内最強連合チームによる決戦なんである。決勝はこともあろうに、宮前連合同士の闘いとなった。川少連では歴史をひもとけばその昔宮前同士の決勝はあった。しかしこの市長杯でのそれは史上初なんであった。

どちらにも勝ってほしかった。
どちらにも負けてほしくなかった。
しかし、勝負は常に非情なもの。
明と暗。素晴らしい激戦の末、真紅の優勝旗を手にしたのは......。

筆者は心をフラットに記述せねばならない。
負けたほうは「哀愁のヨーロッパ」
勝ったほうは「サンバのブラジル」

歓喜に沸いたのはまさかの大逆転の宮前ヤンキースであった。

母たちは皆号泣、父たちは抱き合い声を涸らす。
静謐の中でグランドの土に目線を落す宮前クラブ選手たち。
お祭り騒ぎの喧噪の中で笑顔が弾ける宮前ヤンキースナイン。

筆者は心をフラットに記述せねばならない。
よもや私を風見鶏と評する者が万が一、いたとしても。
連盟広報としての責務に心を鬼にして。

優勝おめでとう、宮前ヤンキース。
下を向くな前を向け、宮前クラブ。
キミたちの明日は、光に満ちているのだから。

詳報は今週中に記載予定。
勝者にだけ許される最後の「帽子投げ」のカットだけ掲載。
天高くMが舞う秋。

このあとノーサイド。同じチームメイト同士が敵味方に別れての闘い。
ココロをフラットに。
両チーム全ての選手、親、指導陣にエールを送りたい....。

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